中・上級者向けUTAU調声本「音楽的調声論」を読んでみました

先日4月29、30日に幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議2017」にて「THE VOC@LOiD 超 M@STER37」が例年通り内部開催されていましたが、開催2日目の30日に、みのがしさらん様が執筆された中・上級者向けUTAU調声本「音楽的調声論」を購入することができました。

音楽的調声論

この本は2016年12月4日に開催されたUTAUオンリーイベント「UTAU SQUARE」で頒布されていたものですが、あまりの人気にすぐに完売となってしまい、買いそびれていました。

ネタバレしないように詳細は略しますが、内容と自分の感想は以下のようになります。

第1章 基本的な考え方
UTAUの「調声」について、なぜ調声を行うのか、何のための調声なのかという根本的な問題について、「音楽性」という観点から著者の考えが書かれています。
UTAUだけでなく、VOCALOID等の他の歌声合成ソフトで楽曲を作成する際の調声の考え方にもそのまま通じるものがあるので、
UTAUユーザだけでなく、VOCALOID等のユーザにも是非読んで欲しいと思いました。

第2章 ピッチベンドの形状
様々な感情を歌声で表現する為にはピッチベンドに様々な曲線を描く必要がありますが、ピッチベンドの形状をパターン別にUTAUエディタの画像を交えて解説されています。
具体的にどのような感情表現が必要な時に使うものなのかという事が詳細に書かれているので、これだけでも実践的な調声の力になります。 
VOCALOIDの場合はピッチベンドの操作方法がUTAUと異なる為、UTAUと同様な調声はちょっと難しいかもしれませんが、VOCALOID4のピッチレンダリング機能を使えばかなり近い事は可能だと思います。

第3章 実践
みのがしさらん様が実践例としてbuzzG様作曲のVOCALOID「GUMI」のオリジナル曲「レプリカント」を「波音リツキレ音源」でカバーしたUSTファイルを元に、歌詞に沿って音楽的なテクニックを解説されています。



各パートの感情表現について詳細に分析して書かれている為、高度なテクニックを分かりやすく学ぶことができます。
VOCALOIDの調声にも十分応用できると思います。

18ページと薄い本ですが、内容は非常に濃くてハイレベルなので正にUTAU中・上級者にお勧めの調声指南本です。
また、単なるテクニックだけでなく、調声の根本的な考え方が学べるので、UTAUユーザだけでなく、VOCALOID等のピッチ調声が可能な歌声合成ソフトを使うすべてのユーザーにも是非お勧めしたいと思います。

2017/05/03追記
以下の通販サイト(BOOTH)にて通販が始まりました!
https://minogasi.booth.pm/items/506572
なお手数料がかかるため、通販サイトでの価格設定はイベントでの頒布とは異なりますがご了承くださいとの事です。


また、今年の9月17日に開催予定のUTAUオンリーイベント「君とUTAU日々」で再販される予定との事です。

2017/05/15追記
現在在庫分は完売したとの事です。また、再販される日もまだ未定の様です。
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Author:kenchan
別名:こっぺぱんP(ニコニコ動画内)
歌声合成ソフトウェア【UTAU】
向けの音源【和音マコ】の
代理配布を行なっています。

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